レコーディング
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【実験20】 ポップガード(ウィンドスクリーン)の自作

東久留米に移転後、初の実験野郎です。
今回はポップガード(ウィンドスクリーン)を自作します!
マイクの前の黒い輪っかに網が貼ってあるヤツです。


というのも、最近「ポップガード貸してください」というお客さんが妙に増えたからです。

ドラムは打ち込み、ギター・ベースはライン録りでいけますが、
歌はなかなか家で熱唱するわけにいかないのでしょう。
セルフレコーディング大歓迎です。

高いものは\10000くらい、安いものは\1500くらいとかなりピンきりです。
最近は金属製のものもありますが、「パンストで十分」と言った話もよく耳にします。
要はマイクに風や唾が当たらなくすれば良いわけで、、。
100円ショップのもので十分作れそうな気がしました。

というわけで、早速作ってみました。



1.買出し・材料集め

まずは100円で色々売っているお店へいって商品を物色。

何はともあれこれが必要です。
周りのお客さんに白い目で見られながら、パンストコーナーで怪しい人になってきました。
柄物で作ったら市販品にはないおしゃれなものが出来そうです。今回は無地のものですが。

これも絶対必要。
輪っかの部分を使います。
パンストとこれで主要部分は完成ですね。

輪っかの部分さえちゃんと機能してれば、ガムテープで貼っても、上から吊るしても、固定方法は何でもいいと思うんですが。
一応見栄え良くできればと思い「ステンレスの洗濯ばさみ」と、、、

大型のクリップと、、

コロコロを買ってみました。

残りはスタジオに在庫があったものを使用
・ビニールテープ(黒)
・両面テープ
・木工用ボンド
・消しゴム
・ボルト
・ナット
・工具一式



2.輪っか部分の作成
ちょっと力を入れるとザルの網がとれます。
もったいないですが、網部分は要らないので捨ててしまいます。
(それにしてもこんなに簡単に壊れていいのか?ザルとして。。)


はい、こんな感じです。

続いてパンストを適度な大きさにカットします。
あまり触る機会がないので、肌触りがいいっすねってのが率直な感想。



先ほどの「ザルの輪」の外側に両面テープをつけ、
パンストを適度な張りで取り付けます。

(1枚では薄い気がしたので、2回同じ工程を繰り返して、2枚重ねにしました。)
パンストの余分な所をはさみで切って、
「ザルの網」が入っていた隙間にハンストを入れていきます。



続いて、ラジペンで圧着します。
パンストが伝線しないように紙などを挟むとよいでしょう。
こんな感じです。結構リッパですね。
個人的に使うならこれで作業終了なのですが、、、


「パンストを隙間に入れる」・「ラジペンで圧着する」工程で破けた箇所を発見。
これ以上破れが進行しないように、輪の部分のみ木工ボンドでコーティングします。


また、洗濯バサミでクリップしやすいように、消しゴムでいい感じの形を作りボンドで接着。
乾いたら黒のビニールテープで周りをまいて完成。
予想以上によい出来になりました。





3.固定部分の作成
コロコロのプラスチック部分を取外します。

柄の先端をペンチで潰し、大型クリップの中へ挿入。

ドリルで適当な穴を空けます。


ボルト・ナットでがっちり固定します。
中の方は狭いので小さめのネジとナットになりました。
こんな感じになりました。


逆側に洗濯バサミを取り付け、完成です。


3.合体
輪と柄を合体。
とは言っても洗濯バサミで挟むだけですが、、。


柄の部分は長さを調整可能なのですが、
最短の長さが思った以上に長く、
録音で使うにはマイクスタンド2本が必要となってしまいました。






3.録音
それでは、早速録音してみましょう。

ポップガードのあり、なしで録音。
また、違いが分かりやすいように意外と近めのオンマイクで、
吹かれが発生しやすいように、破裂音が入った台詞を録音しました。


4.試聴!


ポップガードあり


ポップガードなし








【まとめ】
「パンスト」の「パ」。

ポップガードなしでは空気がマイクに当たって、吹かれと呼ばれる
空気のノイズが入っていますが、
ポップガードありで吹かれは発生していません。

ということは、ポップガード自作
成功です!

パンストの厚さをどれくらいにすればベストなのか、など
まだ検討の余地はありますが、かなり安価で代替品を作れます。



*注意: ご自分で作る場合、作業はあくまでもご自己責任でお願いします!万一トラブル・ケガが発生しても責任は負えません!



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