【コラム4】 「リムショット」って何? |
すでに知ってる人は多いと思いますが、、。
ドラムをはじめたばかりの人や、これからはじめようとしている人。また、他のパートの人など
「リムショット」ってなに?っていう人もいるかと思います。
というわけで、このページでは「リムショット」について記してみたいと思います。)
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≪はじめに≫ |
リムショットとは太鼓をたたく時のたたき方です。
代表的な3種類の叩き方がありますが、一般的には「オープンリムショット」と
「クローズリムショット」の2種類が有名です。 |
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1.オープンリムショット |
オープンリムショットはヘッドとリムの部分を同時にたたきます。
たたき方の説明は以上です。
ですが、ほんとに同時に叩くのは難しいもので、
実際は リム→ヘッド (先にリムにあたってからヘッドにあたる)
か、 ヘッド→リム (先にヘッドにあたってからリムにあたる)
という感じになってしまうと思います。
たたき具合としては微妙な差なんですが、意外とサウンドに影響があるので困ったものです。
下にサンプルを載せてみました。興味がある人は聴き比べてみて下さい。
ついでに周波数分布も載せました。音を聴かなくても、グラフでそれぞれの違いがわかると思います。
(ショットが不安定で聴きにくいと思いますが、違いが分かるかと思います。ヘッドフォンの方がわかりやすいかと。。)
普通にたたいた場合 |
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200Hzに大きな山があります。 |
オープンリムショット(リム→ヘッド) |
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高音域が強くででいます。ラテン系の音楽で使われそうなサウンド。
200Hzの山が小さくなり、480・750Hz辺りに山ができました。 |
オープンリムショット(ヘッド→リム) |
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リムの音はもちろん、中音域もでています。ロック等に向いているかと。
200Hzの山は残したまま、300・480・750Hz辺りに山ができました。 |
どうでしょう?こうやってスネアの音だけを聴くと、それぞれ個性があるのがわかります。
(もちろんスネアのチューニングや、たたく人、スティック等によってサウンドは全然違ったものになりますが。)
オープンリムショットでも、この2つを使い分けられるようになったら、曲に対してより効果的にアプローチ
できるようになると思います。
また、オープンリムショットは普通にたたくよりも大きな音がでるのでライブなどではかなり有効です。
ただ、曲によっては「リムショットにしないほうがよいのでは?」という曲もあるかと思います。
たたいていて出音が大きく気持ちがいいだけに、自分の欲しい音がほんとにそれなのか、
求められるサウンドがその音なのか、よく吟味して使わないと手癖で常にかけっぱなしになってしまう
恐れがあるのでご注意を。
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2.クローズリムショット |
スティックを逆にもって、手前の方をヘッドにつけておきます。そこを支点にリムをたたきます。
また、支点にする場所によってサウンドが変化します。
(曲にあった音色を探して使いわけたいですね。)
更に変化をつけたい時は、手をヘッドにつけないようにすると、また違った感じになります。
色々試して遊んでみましょう。
というわけで、面白そうだと思った人は下のサンプルを聴いてみて下さい。
クローズリムショット
(色々と場所をかえてたたいています)
(下2つはヘッドに手がつかないようにしています) |
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3.その他のリムショット |
スティックの先をヘッド, 中央部をリムに付け, そのスティックの中間部を右スティックでたたきます。
ようするにクローズリムショットのかたちでOKです。
マッチドグリップの人はスティックを逆に持ち替えるのが大変(面倒)だと思います。
更に、、、リムは使いませんが、
(また、マーチングスネアでは縁のみ(リムのみ)をたたく場合もあります。
ドラムで有効かどうかわかりませんが、パーカッション的な音が欲しいときなんかに。。)
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≪さいごに≫ |
マメ知識
・ リムショットはスネアだけではなくタムでも使うことができます。
タムのリムショットも曲によってはバシッとはまる場合があると思います。
色々試してみるとおもしろいかと。
・譜面で「rim」と書かれていた場合は、オープンリムショットかクローズリムショットのどちらかです。
曲によって使い分けましょう。
「on rim」と書かれていたら、縁のみ(リムのみ)をたたくようです。
「on side」と書かれていたら、側面(ラグ?シェル?)をたたくみたいなんですが、、、
詳しい事はわかりません・・・。(詳しい方がいたら教えて下さい。)
・オープンリムショットのことをピンショット、クローズリムショットのことをリムノックと
呼ぶこともあるみたいです。 |
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